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「モノ」暮らし日記

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2009年 07月 30日

いしぶみ

先日、久しぶりの母校へ行く途中の海岸で、見知らぬおじさんから石をいくつか頂いた。
場所は函館大森浜というところ。
海があって、山も見えて本当に良いところで大好きな場所です。
しばらくの間一人でぼーっと考え事をしていると、目の前に現れた白髪、ロンゲ、おまけにひげも超ロンゲ、鮮やかな水色のTシャツにベスト姿の仙人のようなおじさんが、目の前で石を拾い始めた。
もしや無能の人?・・・と思っていると、いくつか拾ってわたしに「お姉ちゃん、これあげるからお母さんにあげな。喜ぶよ」「あ〜、このガラスも綺麗だからあげるよ」と、合計3つの石+硝子の破片をくれた。
・・・・・・・お母さんに石をあげたら喜ぶ・・・・・・・
心に響くこの言葉。
おくりびとのいしぶみを思い出す。
ということで、私も拾って家へ持ち帰りました。
左がわたしが拾った石たち。右がおじさんがくれた石。
いしぶみ_d0141436_11115367.jpg

そのおじさん曰く、拾った石たちをこすり合わせて音を楽しむのだそうです。
やり方まで教えてくれました!

先日ある雑誌を見ていると、おくりびとの脚本を書いた小山さんと、シダックスの社長志田さんの対談が載っていた。
その中で小山さんが「いしぶみ」について記しているところがあります。
いしぶみとは、自分の今の気持ちに最も似た形の石を選び相手へ贈る、受け取った人は石ころの形や手触りから相手が自分に何を伝えようとしているのか読み解かなくてはいけないというもの。
その原点となるのが、原始的なコミュニケーションの大切さ。
携帯電話の普及により、絵文字などで簡単に相手へ気持ちを表現できる分、相手を思う心が薄れてきている事に疑問を感じているという記事でした。

実はわたしの携帯、カメラもついていなければ、文字数も限られている。
相手が送ってくれる絵文字も同じ絵文字では受信できない。
それが余計にややこしい。以前もこんな出来事があった。
「ご飯食べに行こうよ」とわたしが送ったメールの返答
「いいよ。近々ね。」的な内容なのに、その後についていた絵文字が困り顔
行きたいのか、行きたくないのか!!!!!
どっちなんだよ!!!!

まあ、新しい携帯にすればこんな事も解消できるとは思うのですが・・・

よって、私のメールの9割は絵文字無しです。
そっけなくてすみません。携帯を完全否定しているのではありませんが、もっと大切な事があるのでは・・・と思うのも事実。

というわけで来年の母の日は、石ですね。

by bedpeace77 | 2009-07-30 11:54 | つれづれ


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